蟻の在り方

ダブルバトルが好きです。

【予選抜け・本戦落ち】重層要塞カメクレセ【VGC2024】

 

 

 

こんにちは、はじめまして。ユーカリという名の人間です。

PJCSネット本戦も終わり、長いレギュFも一区切りつきましたね。

結果は振るいませんでしたが、VGC2024シーズンとして普段より気合を入れて取り組んだ期間となるので自分のためにも記録を残しておきます。

読んでいただけると幸いです。

 

戦績

・第三回予選 R1751 38位 抜け

・ネット本戦 R1571 81位 敗北

 

 

構築経緯

レギュレーションFで構築を作る上で、スタン構築

へ安定した回答を用意するのは必須だと考えました。

個々のポケモンのパワーが高い上、プレイヤーによって行動が変わるので真正面から対話する構築だと安定した勝利は難しいためです。

 

スタンに強い構築を模索する中、まずは一貫性のある攻撃を押し込むことで崩すアプローチを試しましたがをの壁が高く頓挫しました。生半可な火力ではタケルライコが素の耐久で耐えてきます。

がスタン構築に強いポケモンとして知られていますが、当然相手側も対策しており通すのは難しいと感じました。

また、雪構築もスタンに強いと言われていましたが、雨乞いへの対処が不安で中々信頼できませんでした。

他にも色々思いついたものを試しましたが良い案は出ませんでした。

 

しかしある時、防御的なアプローチだとスタンに"倒されない"で勝てるのではないかという閃きが来ました。直感的にいけそうな気配を感じたので構築を考えます。

 

倒されないポケモンを作る上で求めるものは

・B.D両方を上げることができる

・ウーラオスに勝てるよう急所無効

・ボディプレスで攻撃ができる(できれば)

の三点です。

幸運にも全ての条件を満たすポケモンがいました。

です。

耐久面では僅かにドダイトスが優れていましたが、有名プレイヤーであるやなぎさんが過去使用していたので戦術が割れやすいです。

一方コータスは晴れパーティの印象がとても強いポケモンです。Homeのデータでもシェルアーマー型の採用率は0%でした。

僅かな耐久力の差より型の誤認を誘う方が勝率に繋がると思ったため今回はコータスを採用しました。

 

そして、B.Dを上げる案を思いついたのと同時に"じこあんじ"という技も意識していました。

grandさんとお会いした際に太鼓暗示とか楽しそうという話をしたのが記憶に残っていたためです。ちなみに太鼓暗示は楽しくて弱かったです。

 

"じこあんじ"を覚えるポケモンの中で抜けて強かったのがだったのでそのまま採用です。耐久が高く隣のHPも回復でき状態異常も治せS操作もできるポケモンは他に居ません。

 

ここまで詰め筋が明確に決まったので、後はが積む隙を作れるよう盤面を整える先発ポケモンを考えました。

 

起点作りと言えば壁なのでまず壁貼りポケモンを探します。

両壁が貼れてスムーズに裏の展開に繋げられるポケモン(捨て台詞)と(てっていこうせん)の二択です。

捨て台詞は先制交代技になりますが素引きより裏のダメージは抑えられるので問題ないものとしました。それよりトルネロスの悪戯挑発で機能停止する展開が最悪なので悪タイプのを採用です。

 

そして壁貼り役のサポートとして隣に猫騙し持ちを配置したいと考えました。

求める条件としては

猫騙しを覚える

・Sが遅く交代技を覚える(捨て台詞でデバフを入れられると尚良い)

・挑発を覚える(先発モロバレルを止めるため)

の三点です。

が全部満たしてたので加入です。ついでに威嚇も付いてきたので喜んでます。

 

ここまでで基本選出の4匹が決まりました。

後は厳しいポケモンを列挙し、それに強いポケモンを入れていきたいです。また基本選出ができない時に出すサブ軸も用意したいです。

 

一旦基本選出でキツい要素、余裕な要素を列挙していきます。

 

キツい⇒水・悪ウーラオス、サーフゴー、黒い霧、滅びの歌

余裕⇒ガオガエン、ゴリランダー

(※コータスはウーラオスに勝てますがクレセリアに大ダメージが入るのが嫌なのでウーラオスは苦手に分類しています)

 

キツいのを抑えつつカモポケモンの選出理由になるポケモンが理想なので探したところ、が適役だと思いました。水ウーラオスへの選出抑止力が一番の評価点です。

よびみずポケモンも候補でしたが水オーガポンだと一応モロバレルへも圧をかけられるのが良いです。クリスモが嫌なので。

 

そして最後の1枠には軸偽装兼サプ軸となれるを採用しました。サフゴに出せるのはもちろん、ガエンゴリラを強く誘うポケモンでもあります。

 

これで6匹になったので構築の完成です。

完全な初見殺し構築なのでランクマでは使用せず、細部や立ち回りは壁打ちで詰めていきました。

 

初期段階ではスタンを強く意識していましたが、追い風系統にも強く仕上がったのは嬉しい誤算でした。

対策札をぶつけられるとあっさり沈む構築ではありますが、テンプレのスタン・追い風構築に対し9割勝てるこの構築が手持ちの中でベストな選択肢だと信じて本戦まで持ち込みました。結果ダメでしたが、、、

反省会は後の項でやります。

 

(レンタルあります)

 

コンセプト

エンロンゲで起点を作り、コータスクレセリアを着地。

防御特防の能力ランクが上がった2匹が完成したら勝ち。

 

個体紹介

コータス

特性:シェルアーマー
性格:のんき
持ち物:おんみつマント
テラス:フェアリー
実数値:176(244)-105-178(12+)-105-122(252)-22
技:てっぺき / ドわすれ / ボディプレス / ねむる

調整意図:みかづきのいのり意識の4n   最遅

 

この構築の軸。宇宙の中心。

技は採用理由の鉄壁ド忘れボップに加え眠るを採用。

『眠る』はみかづきのいのりと相性が良く、デメリットを踏み倒してHPを全回復することができます。これにより相対的に耐久が低いコータスが先に落とされる事態を防げ、相手にクレセリアから崩すことを強要できます。

代わりにゴーストタイプへの打点が無くなりますが、ゴースト代表のハバタクカミはHPが低いため1vs1の状況では眠るTODで勝てるため問題ないと判断しました。

目安としては鉄壁ド忘れ各2積みくらいしたら殴ります。悠長に6積み完全体を目指すとクレセ急所やTOD負けのリスクがあるためです。

テラスは弱点が少なく瞑想ライコに強いフェアリー。

初期はオボンのみを持たせていましたが無くても耐久は足りたので、猫止め兼運負け防止の隠密マントを持たせました。

 

 

クレセリア

特性:ふゆう
性格:なまいき
持ち物:メンタルハーブ
テラス:くさ
実数値:227(252)-90-160(236)-95-157(20+)-81
技:みかづきのいのり / アシストパワー / じこあんじ / トリックルーム

調整意図:不特定多数の攻撃を受けたいのでBD振り分け      最遅

 

軸2。

言うまでもなく耐久面ではトップクラスのスペックを誇ります。

技は採用理由の暗示みがいのトリルに加え攻撃技のアシストパワー。火力としては8段階上昇(威力180)で無振りカミ高乱2発です。火力が低いので補助技メインの立ち回りをします。

テラスは胞子と水流連打に強い草。

持ち物は急所リカバリーの効くピンチベリーも候補でしたが、クレセが止まるとゲームが終わるのでメンタルハーブ。予選では一回しか発動しませんでしたが本戦では発動機会が多かったので変えなくてよかったです。

 

 

オーロンゲ

特性:いたずらごころ
性格:しんちょう
持ち物:ひかりのねんど
テラス:はがね
実数値:201(244)-140-87(12)-103-139(252+)-80
技:ソウルクラッシュ / ひかりのかべ / リフレクター / すてゼリフ

調整意図:眼鏡カミのマジシャ二耐えしたいのでD特化

 

起点要員1。

採用理由の両壁+捨て台詞、他に必要な補助技が無かったので削り兼起点作りのソルクラ。

両壁貼ったターンに退場がベストです。

テラスは切らないのでなんでも。持ち物は壁ターンを伸ばしたかったので粘土です。

 

 

ガオガエン

特性:いかく
性格:わんぱく
持ち物:オボンのみ
テラス:みず
実数値:201(244)-136(4)-144(164+)-90-115(36)-88(60)
技:おにび / すてゼリフ / ちょうはつ / ねこだまし

調整意図:ミラー意識でS速め 陽気テラ水流最高乱数切り 壁下臆病ランド大地耐え

 

起点要員2。

採用理由の捨て台詞、猫だまし、挑発。

ウーラに入れれたら大きいので鬼火。

攻撃技を入れるスペースは残りませんでした。

テラスは雨ウーラに鬼火入れるための水。持ち物は行動回数を増やせるオボン。

 

 

オーガポン(いど)

特性:ちょすい
性格:ようき
持ち物:いどのめん
テラス:みず
実数値:187(252)-140-104-72-117(4)-178(252+)
技:ツタこんぼう / アンコール / このゆびとまれ / ニードルガード

調整意図:アンコールの都合S関係を明確にしたいので最速 補助がメインなのでH振り

 

ほぼ見せポケ

水ウーラの選出を抑えてくれたらいいなと期待しての採用です。

選出時にガチグマのサポート役となれる型にしました。その点において草の攻撃技の必要性を感じなかったので起点作りや不意の勝ち筋を拾えるアンコールを入れました。

 

 

ガチグマ(通常)

特性:こんじょう
性格:いじっぱり
持ち物:かえんだま
テラス:みず
実数値:223(140)-211(252+)-133(60)-58-107(52)-71(4)
技:からげんき / じしん / つるぎのまい / まもる

調整意図:火炎玉意識のH 余りBD振り分け

ディンラッシャの上から動かせるS

 

ほぼ見せポケ2

ガチクレセの形で違和感なく構築に入る上、高い圧力からゴリラガエンを誘える偉い子でした。

選出時には相手を4匹全部倒してもらいたいので剣舞を採用。

予選時は大抵のガエンを抜けるまでsを振ってましたがトリル下でクレセより遅いのが不便だったので本戦では下げました。

テラスはディンラッシャとコータスに強い水。

 

選出

基本選出。8割これ。

 

要塞展開が決まらない相手がいる時。滅び、晴れトリル、サーフゴーなど。まともに攻撃できるのがガチグマだけなので全力で介護します。

 

立ち回り

理想的な動きは

選出 

1ターン目  猫+壁

2ターン目    捨て+壁

ロンゲが相手の攻撃で落ち、クレセコータス展開

3ターン目  鉄壁+トリル

4ターン目 ド忘れ+暗示

の流れです。

 

あと立ち回りで意識したことは箇条書きで残します

・なるべくガエンロンゲを同ターンに退場させるようにしました。

・テラスタルクレセリアコータスのどちらかに使いました。モロバレルがいたらクレセリアランドロスがいたらコータスに切ります。

・ほぼ常にトリックルーム状態になるよう意識しました。コータスクレセリアの順で動いた方が都合がいいですし、何よりこのゲームは上から動く方が強いです。

トリックルームターンの切れ目は相手の行動が二連続で入るので崩されやすいです。張り直すタイミングはHP管理や盤面を意識します。

 

敗因 

本戦の負け方リスト

・滅びカミ×2

・晴れ球テラライコ

くろいきり(フリーザー・カイリュー)

・急所

・雨ブリジュラス

・ビルドコノヨ

 

挑発・封印カミには勝てます

 

 

構築相性がほぼ全てみたいなものなので結果論でしか語れませんが、本戦で追い風やスタンと7割当たれるというのは楽観的過ぎたなと感じます。追い風スタンをメタった構築同士でのマッチングをもう少し意識すべきでした。反省。

 

 

 

最後に

今の気持ちですが、正直なところ今年こそはと気合を入れて取り組んでいただけに悔しい思いが強いです。レート的にもこれ勝てば抜けというところまでいったので尚更。

とはいえ去年よりはプレイヤーとしての進歩を感じられたのでそこは素直に喜ばしいです。構築も良いものが作れました。これからも成長を止めないようにしたいです。

そして来年は学生としてのラストチャンスになるので一層気合を入れていく所存です。これからもほんのり見守っていただけると幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

スペシャルサンクス

・本戦直前のフレ戦に付き合ってくれたヌケ、オニクモ  

・応援してくれたクロサナさん

・全人類 love

 

 

 

記事の作成にはこちらのサイトを利用させて頂きました。ありがとうございます。https://poketool.mega-yadoran.jp/party